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繁忙期は市民「援農」 人手不足解消に一役

枝豆畑の雑草を取る援農ボランティア

 農家の減少や高齢化に対応するため、秋田市は「援農ボランティア」制度を始めた。登録した希望者を繁忙期の農家や農業法人に派遣し、作業を手伝ってもらうことで、人手不足の解消を図る。
 「農作業は小学生の時に実家を手伝って以来。毎日はできないけれど、楽しい」。秋田市下北手の枝豆畑で7月中旬、援農ボランティアで同市の会社員小塚央康さん(29)が雑草取りに励んだ。この日はボランティアの初の活動日で、小塚さんら2人が作業に汗を流した。
 枝豆は近くの農業柴田ますみさん(42)が数年前に転作し、栽培を始めた。枝豆は稲作の合間に作業でき、市場の評価が高い。だが、田んぼだった畑はアシなど除草剤の効かない雑草が多い。収穫や選別にも手間がかかる。
 両親と3人で作業している柴田さんは「親戚に手伝ってもらっても繁忙期は夜中までかかる」という状況を改善しようと、ボランティアを頼った。
 市は高校生以上の市民を募り、日程や地域を考慮してボランティアを派遣する。長靴や軍手は参加者が用意し、報酬は支払わない。昼食は市の補助を受けて農家が提供する。初年度は男女33人が登録し、月1回のペースで4団体に派遣する。
 秋田市は県内の他の市町村同様、農家の減少と高齢化が進む。農林水産省によると、同市の農業従事者は2000年の約2万3400人(旧河辺、雄和町を含む)から、2015年に半数以下の約9500人に減った。平均年齢も00年の53.9歳に対し、昨年は60.0歳だった。
 市産業企画課の鷲谷達夫六次産業担当課長は「登録者は予想以上に多かった。体験を通じて地元の農産物や農業への理解を深めてもらい、人手不足の解消につなげたい」と話す。


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2016年08月01日月曜日


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