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<帰還困難区域>消息確かめて 墓地手入れ

お盆を前に墓地の雑草を刈り取る住民

 東京電力福島第1原発事故で帰還困難区域に指定されている福島県飯舘村長泥地区で31日、お盆を前に住民が地区内に3カ所ある墓地の草刈りをした。約40人が集まり、伸び放題になった雑草を刈った。
 墓地での草刈りは避難後も毎年、盆前に実施している。散り散りになった住民が一堂に会する貴重な機会で、体を痛めて作業に参加できなくても友人に会いに訪れる人がいた。
 福島市の仮設住宅で暮らす自営業小椋秀利さん(67)は「長泥が今後どうなるか分からないが、先祖のためにも墓は管理し続けなければならない」と汗をぬぐった。
 第1原発から約30キロ離れた長泥地区は、村で唯一の帰還困難区域。東日本大震災前は74世帯276人が住んでいた。帰還が見通せない状況にしびれを切らし、墓を避難先に移す人も増えているという。


2016年08月01日月曜日


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