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<全町避難>放射線量への不安強く

首都圏の避難町民を対象に開かれた懇談会=東京都品川区

 東京電力福島第1原発事故で全町避難する福島県富岡町は31日、首都圏に避難する町民を対象に町政懇談会を東京都内で開いた。2017年4月の帰還開始目標を踏まえ、町内の復興見通しや帰還に向けた準備宿泊の意向を説明。町民からは放射線量に対する不安や解除後も生活支援の継続を訴える意見が出た。
 町の担当者が除染状況や町内で進める医療・商業施設の整備スケジュールなどを報告。一方、解除後も町外生活を余儀なくされる大多数の町民に向け、空き家の利活用といった支援策を検討していると説明した。
 参加町民29人のうち9人が発言。埼玉県に避難する男性(67)は「政府の除染長期目標値の毎時0.23マイクロシーベルト(年間追加被ばく線量1ミリシーベルト)まで下げた上で帰還させるのかどうか、はっきりしてほしい」と問いただした。
 東京都江東区の国家公務員宿舎・東雲住宅の避難者でつくる「東雲富岡の会」の佐藤敦会長は「富岡に帰りたくても土地や建物がない町民もいる。行き場を失うので、解除後も住宅に住める期限を延ばしてほしい」と支援継続を訴えた。


2016年08月01日月曜日


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