宮城のニュース

宮城新議長も政活費疑惑 妻の会社に705万円

不正支出の疑いが持たれている政活費の流れを説明するオンブズマン=1日、宮城県庁

 宮城県議会の自民党会派「自民党・県民会議」が約2年間、現議長の中山耕一自民党県議(59)=黒川選挙区、4期=の妻が経営する会社に政務活動費(政活費)から人件費を不正に支出したとして、仙台市民オンブズマンは1日、村井嘉浩知事に対し、会派に約705万円を返還させるよう求める監査請求をした。同議会では安部孝前議長が政活費を巡る不正支出問題で6月に引責辞任したばかり。
 請求によると、自民党会派は2014年5月〜今年3月、中山氏の妻が社長を務める宮城県富谷町の「K&Kコンサルティング」から議会控室の女性事務員の派遣を受け、人件費を政活費から支出した。同社は10年、中山氏の事務所兼自宅に設立された。労働者派遣事業の許可を得ておらず、違法派遣の疑いもある。
 13年3月に策定された県議会の「政務活動費の手引き」は、議員と同一生計の親族を雇用した場合、政活費からの人件費支出を禁じている。オンブズマンは、会派が同社に人件費を支払った結果、中山氏の妻に政活費が渡った、と主張している。
 オンブズマンは「問題の派遣は中山氏が13年11月、会派幹事長に就任した後に始まり、今年2月に安部氏の疑惑が発覚した直後に終わった。中山氏が幹事長の力を使い、活動実態がない同社に派遣元を切り替えたのではないか」と問題視。「間に会派と会社を介在させて分かりにくくして、妻に政活費を環流させた仕組みも悪質だ」と述べた。
 中山氏は「当時の会派役員の1人として責任があり、監査請求を重く受け止める。K&Kは一切の利益を得ていないが、当時の関係書類などを精査し、説明責任を果たしたい」と話した。
 村井知事は1日の定例記者会見で「監査委がよく精査し、結論を出してほしい。会派は説明責任を果たすべきだ」と述べた。
 中山氏は富谷町職員などを経て、03年の県議選で初当選。14年11月から1年間、会派の会長を務めた。安部氏の引責辞任を受け、今年6月に議長に就任した。


関連ページ: 宮城 政治・行政

2016年08月02日火曜日


先頭に戻る