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<メガホン>高校野球 試練を乗り越え

 7月28日にコボスタ宮城(仙台市)で行われた全国高校野球選手権宮城大会決勝。東北が5−0で利府を破り、7年ぶりの夏の甲子園切符をつかんだ。
 昨秋まで高校野球を担当し、気になる選手がいたので球場を訪れた。東北の熊谷航(3年)。昨秋は主将で4番の正一塁手。投手としても高校生では珍しいナックルボールを武器に東北大会出場に貢献した。
 しかし、その後はいばらの道を歩いた。「自分のことしか考えていなかった」ためチームをまとめられず、冬には選手同士の話し合いで主将から身を引いた。最後の夏は正選手の座も失い、背番号15で迎えた。
 宮城大会で立った打席はわずか4度。準決勝の仙台育英戦では同点の延長十一回、先頭で二塁打を放ち、サヨナラ勝ちを演出した。「レギュラーを外れてから必死にバットを振った。野球の神様っているんだな」
 決勝は一塁の守備で途中出場した。試練を乗り越え、精神的にも成長したこの夏。集大成となる甲子園でもチームの勝利に貢献するプレーを見せてくれるはずだ。(佐々木智也)


2016年08月03日水曜日


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