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<北海道新幹線>開業後初の「荒馬」集客期待

昨年の合同運行で、荒馬踊りを披露する「今別ねぶた実行委員会」。今年も首都圏の小学生と演舞する

 伝統芸能「荒馬(あらま)」と今別ねぶたが出陣する青森県今別町の「荒馬まつり」が4〜7日、開催される。今年3月の北海道新幹線「奥津軽いまべつ駅」開業後初のまつり。大勢の観光客を呼び込もうと、およそ12年ぶりに復活した「二股(ふたまた)荒馬」も参加するほか、全団体による合同運行を6日の土曜日に設定した。近年は全国から祭りに参加する若者が多く、関係者は新幹線効果に期待を膨らませる。
 荒馬は奥津軽いまべつ駅舎内にもデザインされた、今別町の名物。江戸時代から田植え後のさなぶりや虫送りで踊られ、地区ごとに「今別荒馬」「大川平(おおかわだい)荒馬」「二股荒馬」があり、いずれも県無形民俗文化財に指定されている。
 人口3000弱の今別町の中でも二股地区は人口減少が進み、担い手不足でまつりへの参加が途絶えていた。北海道新幹線開業を前に、観光の目玉にしようと町の働き掛けで復活が図られ、昨年8月の成人式で12年ぶりに披露された。
 二股地区総代の嶋中由弘さん(72)は「他の地区と比べ人数は負けると思うが、昔ながらの踊りに注目してほしい」と話す。
 荒馬まつりには毎年、首都圏の小学生や北海道など全国の荒馬演舞グループも多数駆け付け、踊り手として参加している。学校や大学で民族舞踊として体験したのをきっかけに参加し、住民との交流に魅力を感じて10年以上続けている人も少なくない。
 宮城教育大の民族芸能研究会「びっきぃ」は、15年以上前から運行に加わり、今年も約20人が参加予定。代表の同大3年千田穂佳さん(20)=岩沼市出身=は「1年生にも楽しさを知ってほしい」と意気込む。
 中学2年から参加する京都産業大4年松村雄哉さん(24)=京都市出身=は「各地の伝統芸能に挑戦しているが、男女ペアの踊りは珍しい。毎年、町民に会えるのが楽しみ」と語る。
 大川平荒馬保存会会長の嶋中卓爾さん(58)は「新幹線開業で、例年よりたくさんのお客さまが来ると思う。感動していってほしいし、演舞にも参加してほしい」と期待を込める。
 合同運行は6日午後4時から。今別駐在所−海峡さざなみ公園間約2キロのコースで、奥津軽いまべつ駅からは町巡回バス「ニコット前」または「今別駅」下車。4、5日は午後5時から、7日は午前9時から町内で自由運行となる。


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2016年08月03日水曜日


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