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<竿燈まつり>3世代で大若差し手 出番待つ

竿燈まつり本番で使う竹を持ち語り合う(右から)清正さん、脩斗さん、定治さん

 3日に開幕する秋田市の竿燈まつりで、67歳の祖父を筆頭に3世代そろって竿燈を空にかざす「差し手」の一家が出番を待つ。市竿燈会によると、差し手で3世代現役というのは他にいない。6日までの晴れ舞台で、7月から練習を重ねて磨いた技を披露する。
 3世代で出場するのは、大工の古屋清正さん(67)=秋田市茨島=、次男で市職員の定治さん(37)=同市川元小川町=、定治さんの長男で市山王中2年の脩斗さん(13)。約70人いる保戸野鉄砲町竿燈会の一員として活動している。
 竿燈は大きさが4種類ある。最も小さい「幼若」は高さ5メートルで重さ5キロ。「小若」は7メートル、15キロ、「中若」は9メートル、30キロ。祭りの主役は「大若」で、高さ12メートル、重さは50キロもある。保戸野鉄砲町竿燈会は中若を除く3種類で本番に臨む。
 清正さんは大工の見習いだった15歳で竿燈と出合い、差し手の経験を積んできた。30代半ばからは大工の腕を生かし、竿燈本体の親竹に継ぎ足す「継ぎ竹」作りなども担っている。
 高さと重さがある大若はバランスを取るのが難しい。差し手の腕の見せどころで、清正さんも「高々とかざして自由自在に操るのが竿燈の魅力」と話す。
 一方で、年齢による衰えが忍び寄る。「視力が落ちた。竿燈はバランスが崩れると先端が流れていく。それが分からなくなってきた」とこぼす。
 それでも、周囲からは「若者に交じって練習しているのはすごい」と感嘆の声が上がる。大若を操る定治さんも「小さい頃から技を間近で見てきた。一番おっかないが尊敬している」と話す。
 清正さんによると、差し手にとって大切なのは、その地区に伝わる伝統の形を受け継ぐこと。「ただ持ち上げればいいというわけではない。見た目が大切なんだ」と言い切る。
 清正さんの夢は、3世代で大若を掲げることだ。小若を操る脩斗さんは来年から大若に挑む予定で、近い将来、夢は実現しそうだ。
 「不安もあるけれど、祖父や父に聞きながら学んでいきたい」と脩斗さん。清正さんは「これから鍛えなければ。70歳までやるよ」とまだまだ意気軒高だ。


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2016年08月03日水曜日


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