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岩手山の伏流水で醸造 純米吟酒デビュー着々

美山錦の稲の成長を確認する砂壁さん(左端)らメンバー

 岩手県雫石町で「ひと雫の酒プロジェクト」と銘打った住民有志による地酒造りが進んでいる。町内で酒米を育て、蔵元に委託して岩手山の伏流水で純米吟醸酒を醸造する計画だ。グループは「町の新たな特産品にしたい」と張り切る。
 プロジェクトは、同町の会社員砂壁(しゃっかべ)純也さん(47)が同級生に呼び掛けて昨年9月に始動した。道の駅を運営する町の第三セクター「しずくいし」支配人の滝沢裕行さん(47)らが、グループに参加している。
 今年5月、メンバーが町内に所有する水田0.5ヘクタールで酒米「美山錦」を作付けした。秋に収穫し、岩手県紫波町の「広田酒造店」に醸造してもらう。
 水は、「しずくいし」が運営するワサビの栽培園に流れ込む岩手山の伏流水を使う。年代を問わず楽しめる、すっきりとした味わいの酒を目指す。
 プロジェクトは雫石町のふるさと文化振興基金助成事業に選ばれた。道の駅「雫石あねっこ」に来年2月ごろに商品が並ぶ予定。あねっこの桜田久耕社長(62)は「自信を持って売り出せる町の特産品に育ってほしい」と話す。
 生産量は一升瓶に換算して約1200本分。今月末までプロジェクトのホームページで先行予約も受け付ける。一升瓶3本セットの1万2500円から。特典として、稲刈りや酒造店での仕込み見学会に参加できる。28日には町内の陶芸家を招いたおちょこ作り教室を予定する。
 砂壁さんは「ゼロから始める酒造り。完成までの過程を一緒に体験し、雫石のファンになってほしい」と語る。


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2016年08月04日木曜日


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