福島のニュース

<全町避難>絆の集い参加者激減 運営岐路に

町にちなんだ「かるた大会」に参加する子どもたち

 東京電力福島第1原発事故で全町避難する福島県富岡町の児童生徒が一堂に会する「とみおか絆の集い」(町教委主催)が3日、郡山市であった。再会を待ちわびる子どもがいる一方、参加者は激減。今後はどう運営していくかなど、集いは曲がり角に来ている。

<今年わずか51人> 
 集いは2013年から毎年開催。今年は全国に避難する小中高生1723人のうち、約3%に当たる51人が申し込んだ。13年は535人(28%)、14年は336人(18%)、15年は166人(9%)だった。
 今回は町の名所を学べるかるた大会や「夜の森の桜」を3D体験できる企画を用意。町の記憶が薄れつつある子どもも楽しみながら町への関心を深めた。
 いわき市泉小4年の菊地瑠唯さん(9)は「なかなか会えない友達に会えた。大勢でかるたができたのも楽しかった」。母親の千寿さん(40)は「参加者が減っていてさみしさを感じてしまう。再会よりもイベントを楽しむ会になってしまうのでは」と気をもむ。

<現地になじんだ> 
 郡山市に避難する母親(49)は昨年に続いて参加しなかった。2年前までは次女と足を運んでいた。「娘が中学生になって部活で忙しくなった。避難先の学校にも溶け込んでいる。集いに参加しなくても、母親同士がつながっているので、富岡の仲良しの子に会おうと思えば会える」と言う。
 町教委の担当者は「避難が長期化し、現地になじんだ子どもが多くなったのだろう。今後は形を変えるなど、新たな集いの在り方を模索したい」と話した。


2016年08月04日木曜日


先頭に戻る