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<設備投資>化学や食品で生産力増強

マルハニチロが約57億円を投じて移転新築する石巻工場の建設現場

 日本政策投資銀行東北支店が4日発表した2016年度の東北の設備投資計画調査では、国が普及を促すジェネリック医薬品(後発薬)など化学や航空といった成長分野に加え、食品分野で生産能力の増強が目立った。
 ジェネリック医薬品メーカーの日新製薬(天童市)は、本社近くに無菌製剤棟を建設中。総事業費は約90億円で、生産能力を約2.5倍に増強。来年10月の完成を予定する。
 国は医療費抑制に向け、20年度までの早い時期に、ジェネリックの数量シェアを80%以上に引き上げる方針。小早川修二製造第2部長は「目標の普及率にはまだ遠く、需要が伸びる可能性はある」と期待する。
 東和薬品(大阪府門真市)も山形工場(上山市)の生産設備を拡大する。投資額は469億円で、生産能力を約2.6倍に高める。敷地内にあった物流センターは約31億円をかけて近隣に移転新築する。
 成長が有望視される航空機産業では、IHIが相馬工場(相馬市)で生産ラインを増設している。欧州の航空大手エアバスの次世代機に搭載されるエンジン向けの部品を製造する。
 食品関連では、水産加工大手のマルハニチロ(東京)が東日本大震災で被災した石巻工場(石巻市)を移転新築する。同社は「生産拠点再編の中核になる工場。震災復興への貢献も果たす」と説明。冷凍食品を年間6600トン生産する計画で、総事業費は約57億円。17年4月の稼働を目指す。
 豆菓子製造のでん六(山形市)は21年ぶりの新工場棟を上山市に建設中。総事業費は約48億円。社全体の生産能力を1.4倍に引き上げる。同社は「『家飲み』需要や健康志向の高まりで売り上げが伸びている」と意欲的だ。


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2016年08月05日金曜日


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