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岩手沿岸唯一の映画館「最後に一花咲かそう」

キャンペーンの準備を進める金野さん(左から3人目)らメンバー

 9月25日に閉館する岩手県宮古市の映画館「みやこシネマリーン」を最後まで応援しようと、映画好きの有志が「ありがとうシネマリーンキャンペーン」を始めた。シンポジウムやカウントダウン企画など、多彩なイベントを繰り広げる。岩手県沿岸で唯一の映画館が姿を消すのは51日後。メンバーは「最後に一花咲かせてやりたい」と奔走する。
 活動を呼び掛けたのは、シネマリーンをメイン会場に映画祭を手掛けてきたNPO法人みやこラボ代表理事の金野侑さん(32)。郵便局員やフリーカメラマン、公務員といった幅広い映画ファンが参加する。
 5日に開催するシンポジウムがキャンペーンの第1弾。シネマリーンの思い出を語り合いながら、地域にとっての映画館の意味や役割を考える。シネマリーンの櫛桁(くしげた)一則支配人らを招き、参加者と語ってもらう。
 閉館までの日数を書いたボードを持つ市民を写真に収め、フェイスブックの特設ページで公開するカウントダウン企画、大漁旗風の布地に感謝の寄せ書きをするイベントなどを展開する。フェイスブックでは上映作品の情報も発信する。
 メンバーは当初、「何とか常設映画館を続けたい」と集まったが、資金面で存続は難しく断念せざるを得なかった。別れを惜しみながら、シネマリーンのラストランを盛り上げる方針に変更した。
 閉館後は運営してきた「みやこ映画生活協同組合」が公共施設での定期上映会を続ける。櫛桁支配人は「ありがとうと言っていただき本当にうれしい。常設館はなくなるが、これからも市民と一緒に映画文化を守りたい」と感謝する。
 金野さんは「閉館を知らない人すらいる。キャンペーンに取り組んでいると悲しくもなるが、せめて最後まで見届けようと地域に呼び掛けたい」と話す。
 シンポジウムは、宮古市小山田の市総合福祉センターで5日午後6時半開始。入場無料。連絡先は金野さん050(8881)1119。


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2016年08月05日金曜日


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