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<南海トラフ>観光客避難 教訓学ぼう

 防災・減災キャンペーン「いのちと地域を守る」に取り組む河北新報社は9月3日、神戸新聞社(神戸市)と共催し、兵庫県南あわじ市福良地区で巡回ワークショップ「むすび塾」を開く。鳴門海峡の渦潮見学などの観光拠点となっている同地区は、住民とともに観光客の避難も課題。東日本大震災の体験と教訓を共有し、南海トラフ巨大地震で想定される津波から命を守るための対策を考える。
 福良地区は淡路島の南端に位置し、兵庫県の想定で最大8.1メートルの津波襲来が見込まれている。渦潮見学フェリーの発着点として年間88万人以上が訪れる観光地であり、観光客の避難誘導をテーマにした模擬訓練を実施し、地区住民とともに課題を語り合う。
 地理的環境が似る宮城県南三陸町の町役場職員、岩手県大槌町で宿泊客を無事に避難させた観光ホテルの社長らが語り部として参加し、震災の教訓を基に意見交換。神戸大都市安全研究センターの北後明彦教授が専門家の立場で助言する。
 前日の2日には、語り部が被災体験を伝える「東日本大震災を忘れない〜被災体験を聞く会」を福良地区公民館で開く。福良小で防災授業も行い、総合的な防災啓発の機会を目指す。
 河北新報社は震災教訓の伝承と防災啓発報道の深化を目的に、2014年から地方紙連携によるむすび塾を展開。神戸新聞社共催の「淡路島むすび塾」は第7弾になる。


2016年08月06日土曜日


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