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2000光年離れた終末期の星 放射物質を観測

星を囲むように観測された一酸化ケイ素の電波

 国立天文台水沢VLBI観測所(岩手県奥州市)などでつくる日韓共同VLBI観測網(KaVA)は、2000光年離れた終末期のうお座WX星から放射される物質を観測し、星の周囲の様子を撮影することに成功した。終わりを迎える星の仕組みを解明する足掛かりにする考えだ。
 うお座WX星の観測は昨秋始めた。大量の物質をまき散らす終末期の性質に着目し、星を覆うガスから放射され、強い電波を出す一酸化ケイ素を調べた。波長の異なる2種類の電波が、星を囲むようにリング状に分布した結果が得られた。
 KaVAは、直径20メートルの電波望遠鏡がある国内4カ所、韓国3カ所の計7カ所で構成。離れた場所で同じ星を観測するため、精度が高まる。今回、遠い天体の活動を高い解像度で連続して観測するシステムが構築できたという。
 今後、動画による観測など先進的な事業を検討するほか、終末期の星が放出する物質が新たな星の誕生に関わる仕組みを調べる。
 日本側代表の本間希樹水沢観測所長は「今回は最初の成果。アジアの国々とも連携し、より詳細な動きを解明できる取り組みにしたい」と意欲を語った。


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2016年08月08日月曜日


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