山形のニュース

猛禽類でカラス撃退「一定の効果」

鳴き声でカラスを威嚇するオオタカ

 山形市は2〜4日の3日間、オオタカなどの猛禽(もうきん)類を使って、市中心部からカラスを追い払う実証実験をした。東北の自治体では初の試み。数百羽が密集していたカラスは目に見えて減り、一定の効果が確認された。市は冬にも再度実験を行い、検証を重ねる。
 鷹匠(たかじょう)の菊地誠一さん(55)=福島県只見町=が協力した。オオタカを手にした菊地さんは4日午前4時ごろ、本町1丁目など市中心部で電線に止まるカラスの集団の下を歩いた。「キィーキィー」というオオタカの鳴き声が響くと、カラスは一斉に飛び去った。
 菊地さんは「オオタカなどの猛禽類はカラスの天敵。オオタカを見るのは初めてかもしれないが、カラスの習性として逃げ去ったと思う」と説明した。
 市の担当者は「実験前に比べカラスの数が大幅に減った」と手応えを語る。実験に同行した近隣の男性(77)は「自分のマンション前は毎朝、ふんで真っ白に汚れていた。この3日間はきれいだった」と話した。
 市環境課によると、市中心部には約4000羽のカラスが生息している。2015年度のふんなどに関する苦情や相談は64件。集計を始めた11年度(19件)の3倍以上に増えている。
 これまで市は町内会と連携し、レーザーポインターでカラスを照射して追い払ってきたが、効果は一時的だった。同課の大山敬弘課長補佐は「猛禽類を使った場合の効果期間などを検証し、より良い撃退方法を考えたい」と話した。


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2016年08月08日月曜日


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