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<防潮堤>野々島と桂島2.1m 住民受け入れ

県が防潮堤高の引き下げを示した説明会=8日、塩釜市の野々島

 宮城県は8日、東日本大震災で被災した防潮堤の復旧事業で、塩釜市の野々島、桂島の内湾側にある堤防高を海抜3.3メートルから2.1メートルに1.2メートル引き下げる方針を住民に説明した。1メートルの引き下げを求めていた野々島の住民は受け入れる考えを示した。県は住民同意を得て、設計見直しに入る。
 野々島の浦戸諸島開発総合センターで開かれた説明会は、浦戸4島(桂島、野々島、寒風沢島、朴島)の住民が対象で、40人が参加した。県は4島の防潮堤9.9キロ分のうち、野々島、桂島の内湾側の野々島漁港など5カ所の計1.8キロ分を、対岸にある松島海岸の防潮堤の高さ2.1メートルに合わせる方針を示した。
 見直しの根拠として、チリ地震津波(1960年)に関する東北学院大のシミュレーションで、津波高が松島海岸と同レベルだった−という新たな知見が出たことなどを挙げた。
 説明会で西川信男野々島区長(69)は「防潮堤の高さを下げても住民は生き延びることができる。見直しに賛成したい」と述べた。別の島の住民からは、計画に賛成しつつも、見直しの対象にならないことに疑問を示す意見も出た。
 浦戸4島の防潮堤の高さについて県は当初、チリ地震を基に4.3メートルに設定。外洋側と内湾側で津波の高さが違うことを考慮し、2014年2月に4島の内湾側を3.3メートルに変更。野々島の住民は、さらなる引き下げを求めていた。


2016年08月09日火曜日


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