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<避難解除>楢葉 盆踊り6年ぶり復活

佐久間さん(右端)の指導で練習する「ほっつぁれ−」のメンバー=7月下旬、福島県楢葉町の楢葉南小体育館

 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が昨年9月に解除された福島県楢葉町で14日、盆踊りが6年ぶりに復活する。町の若者グループ「ほっつぁれDEいいんかいっ?!」が主催する。メンバーは「にぎやかな夏の夜を取り戻そう」と、おはやしの笛や太鼓、歌の練習に打ち込んでいる。
 楢葉町では原発事故前、7月下旬〜9月中旬に各集落の神社の祭りで盆踊りが行われた。今月4日現在の帰町者は8.7%の641人にとどまり、集落ごとの実施は難しいため、町を挙げての盆踊りを企画した。
 「ほっつぁれ−」は今年6月に発足し、メンバーは22人。町では木戸川で産卵や放精を終え、傷つきやせ衰えたサケを「ほっつぁれ」と呼んでいる。原発事故で元気のなくなった町をサケに見立て「このままでいいのか。若者が立ち上がろう」との決意をグループ名に込めた。
 7月下旬の練習には6人が参加。町の「おはやしの名手」としてならした佐久間幸夫さん(61)から「自分も踊りながら太鼓をたたけば、踊り子と一体になる」「歌は間の取り方で、ぐっと盛り上がる」などと指導を受け、約2時間、景気のいい音を響かせた。
 佐久間さんは「若者が伝統を継いでくれ、ありがたい。子どもたちが憧れ、自分もやってみたいと思えるよう、かっこよく演奏してほしい」と期待する。
 14日の会場はJR常磐線竜田駅前。「盆楽祭」と銘打ち、日中に音楽イベント、夕方から盆踊りを実施する。
 「ほっつぁれ−」の委員長渡辺喜久さん(35)は「町を元気にするには自分たちが楽しむことが大切。多くの町民に集まってもらい、一緒に踊り、演奏して盛り上がりたい」と話す。


2016年08月09日火曜日


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