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<災害公営住宅>女性の見守り活動「安心」

独り暮らしの高齢女性を訪問し、様子を尋ねる平賀さん(中央)と那須さん(右)=太白区の鹿野復興公営住宅

 仙台市の災害公営住宅に入居する女性たちが、独り暮らしの高齢者の見守り活動に自主的に取り組んでいる。女性の親しみやすさを生かして顔が見える関係を築き、孤立や孤独死防止につなげていく考えだ。
 「体の調子はいかがですか」「病院に行っていますか」。太白区の鹿野復興公営住宅(69世帯)で7月23日午後、主婦平賀道子さん(70)と介護職員那須京子さん(60)が独り暮らしの女性(77)宅を訪れ、様子を尋ねた。
 2人は自治会の福祉委員を務め、2人一組で月2回、独り暮らしの高齢者4人を訪問している。5〜10分程度の立ち話がメインだが、看護師や介護士の資格を持つメンバーがおり、プロの目で異変を察知できるのが強みだ。
 鹿野復興公営住宅は2014年8月に入居が始まった。当初は男性も見守り活動に参加したが警戒され、チェーンロックを掛けたまま応対されるケースもあったという。実効性を上げようと今年1月、女性4人の組織に改め、高齢者計20人の見守りをしている。
 平賀さんは「最初は身構えていた人も徐々に打ち解けてくれるようになった。互いに安心感が生まれたのが成果」と手応えを語る。
 163世帯が入居するあすと長町災害公営住宅(太白区)の自治組織「ひまわり会」は6月、女性10人で見守り隊を結成した。メンバーは2人一組で月2回、全13フロアに61ある単身世帯を訪問している。
 特に独り暮らしの高齢者48人を訪ねる際は、確実に対面できるよう事前にヘルパーやデイサービスの利用日などを確認。会話の内容や面会時の様子をメモし、組織内で情報を共有する。
 見守り隊リーダーの大山葉子さん(68)は「何でも相談できる関係づくりに取り組みたい」と張り切る。
 仙台市の市営住宅管理課によると、7月中旬の時点で市内の災害公営住宅に入居済みか入居予定の3112世帯のうち、単身世帯数は1116世帯。65歳以上の高齢者は615世帯あり、全体の約2割を占める。


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2016年08月10日水曜日


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