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<甲子園>東北7失点強打に屈す

東北−横浜 6回、1−6とされ、マウンドに集まる先発の渡辺(中央)ら東北ナイン

 第98回全国高校野球第3日は9日、1回戦4試合が行われ、東北勢は八戸学院光星(青森)が市尼崎(大阪)に勝ったが、東北(宮城)は横浜(神奈川)に敗れた。ほかに常総学院(茨城)山梨学院が2回戦に進んだ。
 東北は主戦渡辺が横浜打線につかまり、三回に3点本塁打を浴びるなど7失点。三回に笹沼の中前打で1点を返すにとどまった。

 ▽1回戦(第3試合)

横 浜(神奈川)103101100−7
東 北(宮 城)001000000−1

 【評】東北が横浜の強力打線に屈した。主戦渡辺は一回に適時打で先制されると、三回は2死一、三塁から3点本塁打を浴び、四、六、七回にも適時打で1点ずつを許した。打線は9安打を放ったが、三回2死一、二塁から笹沼の中前打で1点を返すにとどまった。
 横浜は七回途中まで投げた先発藤平が140キロ台の速球を武器に13三振を奪い、要所を締めた。2番手石川も無失点と好投した。

◎主戦渡辺制球の意識空回り

 東北の主戦渡辺が横浜打線に14安打とつかまり、7点を失った。強豪に挑んだ左腕は「ここまで打たれたのは初めて。悔いはない」と完敗を認めるしかなかった。
 制球を重視し、ボールを低めに集めて打ち取ろうとした。しかし、強力打線の重圧は予想以上。「甘いコースに投げられず、厳しいコースも見極められた」。一回から球が上ずり、4番村田に先制打を許した。
 三回は6番公家に痛恨の3点本塁打を浴びた。公家とは小学校時代に選ばれた東北楽天ジュニアの同期。「成長した姿を見せたい」と意気込んだが、甘く入った直球を左翼席に運ばれた。一回の前打席で三振を奪ったことで、「余裕を持ってしまった」と悔しがる。
 ボールが先行する苦しい投球から、ベンチの我妻監督にも「相手打線を意識し過ぎている」ことが分かった。それでも気落ちすることなく、中盤以降は「修正能力を発揮した」と捕手の布施。変化球主体の投球に切り替え、四〜八回を計3失点でしのいだ。
 2年生の春に故障し、苦労して習得したテークバックの小さい変則フォームで甲子園のマウンドに立った。「ここまでの頑張りは自分にとっての財産」。淡々と試合を振り返り、最後は笑顔で球場を後にした。(佐藤将史)

<笹沼が意地の適時打>
 東北の笹沼が三回の2死一、二塁から適時打を放ち、意地を見せた。「打った瞬間は歓声が聞こえなかった。一塁に着くと聞こえ、背中がぞくぞくした」と振り返る。
 横浜の主戦藤平とは中学3年の時に全国大会の予選で対戦し、無安打に抑えられたことがある。それだけに、三回の場面では「打って1点を返してやろう」と雪辱に燃え、初球のスライダーを中前に運んだ。
 守備でも奮闘し、右翼から中堅に回った九回に難しい飛球を好捕。3年生の笹沼は「勝ってもっと野球をやりたかったけど、横浜と対戦できて良かった。この経験を秋につなげ、春の選抜大会で戻ってきてほしい」と後輩に後を託した。

<3ラン大きかった/東北・我妻敏監督の話>
 打線は2巡目以降、食らいついた。それまでに点差を少なくしておきたかったが、(三回に主戦渡辺が浴びた)3ランが大きかった。相手打線が強烈だった。完敗です。


2016年08月10日水曜日


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