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<リオ五輪>福原快進撃 完成形へ

9日の卓球女子シングルス準々決勝で、ポイントを奪い、ガッツポーズする福原。快勝し、メダルが懸かる準決勝に進んだ=リオデジャネイロ

 リオデジャネイロ五輪の卓球女子シングルス準々決勝で、4大会連続出場の福原愛(ANA、仙台市出身)が2012年ロンドン五輪銅メダリストで第2シードのフェン・ティアンウェイ(シンガポール)を4−0で破り、初の4強入りを果たした。個人では初のメダル獲得が懸かる10日の準決勝(日本時間同日午後10時から)に向け、「目の前の一試合一球に集中できているので、特に意識していない」。浮足立つことなく、快挙に挑む。
 過去3度経験した五輪との大きな違いは「事前の準備」だという。「今までは限界になる前に、そろそろかなというストッパーがあった」。どこか自制をしていた。
 ここまで3戦は全てストレートで勝ち上がった。試合後に必ず「1カ月間、限界まで練習した成果」と繰り返す。大会直前、「練習後、体育館から動けなくなる」というくらい体を酷使した。
 福原の原点は母千代さん(65)とのラリーにある。「愛は天才ではなく、練習量で自信を付けてきた」。粘り強いラリー、軽快なフットワーク−。全てはあふれる自信が支えになっている。
 ロンドン五輪団体で初めて銀メダルを獲得した。昨年12月、27歳で迎えるリオ五輪に向けて「バランスが取れた年かな。経験がものをいうスポーツなので。どれくらい自分が完成しているかが楽しみ」と語っていた。
 一方で、故障や体調不良で成績が振るわず、シングルスでは五輪に「いけないんじゃないかと思った」と漏らしたこともあった。それでも、ベテランらしくきっちりと本番に合わせ、プレーの随所に近年にない状態の良さが感じられる。
 準決勝は五輪2連覇を狙う李暁霞(リギョウカ)(中国)が相手。8連敗中の難敵だが「五輪では何が起こるか分からない」と真剣な表情で話す。日本卓球史を塗り替える個人種目初のメダル獲得は、すぐ目の前だ。
 1992年8月に卓球を始めて間もなく24年。天才少女と言われた第一人者は自身の理想形に確実に近づいている。「自分のベストを尽くしたい」。卓球ニッポンを引っ張ってきた「愛ちゃん」が、決戦のコートに立つ。(リオデジャネイロ・剣持雄治)


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2016年08月10日水曜日


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