山形のニュース

登山口通過…アプリ起動し入山届 手軽に

登山口に近づくと自動で起動するアプリの画面

 登山口を通過すると、スマートフォンのアプリが勝手に起動し、入山届を提出するよう注意してくれる−。そんな入山管理システムを山形市の第三セクター「キャプテン山形」が、鶴岡高専(鶴岡市)と共同で開発した。山形、秋田両県にまたがる鳥海山(2236メートル)にある9カ所の登山口で6月から実証実験をしており、2017年度中の実用化を目指す。
 システムの名前は「OWL(オウル)」。スマートフォンに無料の専用アプリをダウンロードすれば、登山口に設置された小型の電波発信端末(BLE端末)に近づくだけでアプリが起動する。
 アプリに住所、氏名、登山日程やルート、緊急連絡先を入力し、インターネット上で情報を保管するクラウドサーバーに送信すれば完了する。下山の際は同様に下山届の提出を促す。
 提出された入山届の情報は同社が管理し、予定時刻を過ぎても下山届が提出されない場合は、登録された緊急連絡先にメールで通知する。連絡を受けた家族らはすぐ警察に相談、通報できる仕組みだ。
 システムの利用は月額7万〜8万円、BLE端末は1カ所8000円程度で提供する予定。今後、各地の自治体などに導入を働き掛ける方針だ。
 遭難した場合、入山届は捜索の大きな手掛かりとなる。14年の御嶽山(長野、岐阜両県)の噴火では、長野県警に入山届を提出していた人は死者・行方不明者63人のうち、11人にとどまり、行方不明者数の把握や捜索が難航した。
 同社の松川清専務は「オウルを設置すれば安心して行ける山として差別化も図れる」と話す。
 実証実験は17年10月まで続く予定で、現在、モニターを募集している。参加は同社のウェブサイト(http://www.mmy.ne.jp/capy/owl/)から申し込む。


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2016年08月10日水曜日


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