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<石巻市立病院>9月開院 被災ピアノ披露

初めて披露された被災ピアノを弾く小林さん

 東日本大震災で被災しJR石巻駅前に移転新築された石巻市立病院で10日、9月1日の開院に先立ち記念式典が行われた。米国の人気歌手シンディ・ローパーさんが寄贈した被災ピアノが初めて披露され、地域医療の再生を願う旋律が新病院に響き渡った。
 エントランスホールであった式典には関係者ら約100人が出席し、テープカットで再出発を祝った。伊勢秀雄病院長が被災当時の写真を示しながら再建経緯を説明。「皆さまの力でやっとできた。今までの支援に感謝したい」と述べた。
 被災したグランドピアノは、市内の楽器店「サルコヤ」が弦や鍵盤を修復。同市出身のピアノ教師小林美恵子さん(68)=東京都町田市=がクラシック2曲を弾き、出席者は美しい音色に耳を傾けた。
 ピアノの寄贈は、ローパーさんが復興支援で2012年3月にサルコヤに立ち寄った際に申し入れた。今後はボランティアらによる院内コンサートなどで活用される。サルコヤの井上晃雄社長(87)は「これからも素晴らしい音楽を届けてほしい」と語った。
 海沿いの南浜地区から移転新築された市立病院は1階が駐車場で、1〜2階の間を免震層にして津波や災害に強い構造にした。事業費は、当初計画の2倍近い137億円に膨らんだ。
 市は11日に市民向けの内覧会を実施する。午前10時〜午後3時、予約不要で病棟やリハビリ庭園などを見学できる。


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2016年08月11日木曜日


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