宮城のニュース

<リオ五輪>福原メダルに望み 下克上不発

女子シングルス準決勝 中国の李暁霞にポイントを奪われ、さえない表情の福原

 前回女王は強かった。福原が初めて臨んだ女子シングルス準決勝で李暁霞にストレート負け。「ボールの威力も回転も相手が上回っていた」。下克上をもくろんだが、厳しい現実を突き付けられた。
 いずれもストレートで勝ち上がった3戦とは表情が違った。試合が進むにつれて表情の曇りが深まる。得意のバックハンドは簡単にはね返され、今までよりも台が大きく見えるくらい左右に揺さぶられた。
 4大会連続出場の日本の主将は、過去にない完璧な状態で決戦の舞台に乗り込んできた。24年に及ぶ競技生活を支えたのは豊富な練習量だ。「一球一球試合に入り込めている」。あふれる自信が抜群の集中力を生み出してきたが、女王の前には通じなかった。
 世界一への挑戦権はするりと逃げたが、メダル獲得の可能性をまだ残す。ロンドン大会の後、東日本大震災の被災地を回った。アスリート界を代表する人気者の首に銀メダル。いつも以上に人だかりができた。
 「みんなが喜んでくれる。それが私のモチベーション」。大会前、具体的に表彰台を目標にしてきた。周囲の期待は嫌というほど分かる。
 でも、今の心境はやや違う。「メダルは意識しない」。きらりと輝く宝物には目を向けない。最後の大一番で、完全燃焼する。(リオデジャネイロ・剣持雄治)


2016年08月11日木曜日


先頭に戻る