岩手のニュース

釜石・湾口防波堤復旧工事 ケーソン設置完了

沈められたケーソンに砕石を詰める作業

 東日本大震災でほぼ全壊した釜石港湾口防波堤の復旧工事で、国土交通省釜石港湾事務所は8日、作業現場を報道機関に公開した。水深40メートル以上の深部工区で、コンクリート製の箱形構造物ケーソンの据え付けが完了。湾内の波は震災前と同程度の穏やかさに抑えられ、航行の安定性や荷役作業の効率性が向上した。
 北堤(全長990メートル)の深部工区で6日に最後のケーソンが沈められた。長さ30メートル、幅21.6メートル、高さ19.5メートルで重量8500トン。砕石を詰めて海底に固定し、コンクリートでふたをする作業が急ピッチで進む。
 北堤と南堤、開口部で構成される湾口防波堤は全長1.96キロ。そのうち深部工区は1.26キロを占め、最も深い場所の水深63メートルは世界最深を誇る。
 湾口防波堤は震災の津波で約8割が倒壊したが、海岸部の防潮堤を津波が越えるまでの時間を6分遅らせるなどの効果があった。復旧工事は総事業費約600億円で、2017年度に完了する予定。


関連ページ: 岩手 社会

2016年08月11日木曜日


先頭に戻る