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<甲子園>大曲工あと一本出ず

花咲徳栄―大曲工 5回裏大曲工2死一、三塁、得点のチャンスに二飛に倒れる佐藤泰。投手高橋昴

 第4日は10日、甲子園球場で1回戦4試合が行われ、樟南(鹿児島)市和歌山、花咲徳栄(埼玉)広島新庄が勝って2回戦に進出した。
 初出場の大曲工(秋田)は花咲徳栄の高橋昂から10安打を放ちながら得点は四回の佐渡のソロ本塁打だけにとどまり、1−6で敗れた。埼玉勢は夏60勝目。
 樟南は先制された直後の一回に逆転。六、七回にも加点し、9−1で初出場の京都翔英に快勝した。
 市和歌山は序盤と終盤に効果的に得点し、8−2で星稜(石川)を下した。市和歌山は12年ぶりの夏勝利で、和歌山勢は5年ぶりの初戦突破。
 広島新庄は1−1の延長十二回1死満塁から北谷の中犠飛で勝ち越し、昨夏4強の関東第一(東東京)に2−1で競り勝った。

 ▽1回戦(第4試合)

花咲徳栄(埼玉)110100021=6
大曲工(秋田) 000100000=1

 【評】大曲工は相手と同じ10安打を放ったが、四回の佐渡のソロ本塁打による1得点のみ。五回の2死一、三塁、六回の1死三塁など再三の好機にあと一本が出なかった。
 先発藤井は一回に2死二塁から適時二塁打で先制されると、二、四回も適時打を浴びて1点ずつを失い、試合をつくれなかった。
 花咲徳栄の主戦高橋昂は制球に苦しみながらも要所を締め、11奪三振の完投。

◎「実力の差」再三好機逸す

 大曲工は花咲徳栄の本格派左腕高橋昂に10安打を浴びせたが、1得点にとどまり、11三振を奪われて完敗した。送りバントのミスもあり、阿部監督は「走者を出してからの攻撃が悪かった」と無念そうだった。
 大曲工の秋田大会でのチーム打率は今大会出場チームの中で最低の1割9分7厘。対する高橋昂は埼玉大会の6試合、計37回を無失点で52奪三振。大曲工打線が大会屈指の左腕にどう挑むかに注目が集まった。
 最速152キロの直球やフォークボールなどの鋭い変化球を持つ好投手対策として、阿部監督は「外角の直球を狙ってしっかり振ること」を指示。打線は制球の定まらない高橋昂の直球を捉え、再三好機を築いた。
 0−3の四回には先頭の5番佐渡がソロ本塁打。ベンチの追い上げムードが高まった。しかし、続く五回の2死一、三塁で4番佐藤泰は「打とうと気負い過ぎた」。内角高めの見送ればボールになる直球に手を出し、二飛で好機を逸した。
 佐藤泰は「直球に伸びがあり、変化球には切れがあった」と、ここぞの場面での相手の投球に脱帽した。3三振を喫した高橋陽主将は「粘りは見せられたが、相手も同じ安打数。好機に打てなかったのが実力の差」と悔やんだ。(佐藤将史)

<監督、先発藤井の力投たたえる>
 大曲工の先発藤井は133球の熱投も実らず、8回5失点で降板。2年生右腕は「甘い球を打たれ、先輩たちに申し訳ない。自分が抑えれば勝つチャンスはあった」と肩を落とした。
 「絶対に抑えて(2番手の鈴木)理公さんに任せようと思っていた」と言うが、直球や甘い変化球を痛打されて四回までに3失点。それでも「調子が良かった」フォークボールなど変化球を低めに集めると、五〜七回は無失点でしのいだ。
 敗れはしたが、阿部監督は「彼の力投が攻めようという思いにさせてくれた」と粘りをたたえる。藤井は「甲子園のマウンドに立たせてもらった経験を生かし、全員でまた戻ってきたい」と誓った。

◎攻撃 強引だった
 大曲工・阿部大樹監督の話 選手たちは果敢にバットを振ってくれた。相手と同じ10安打。(バントで)つなげられれば、もう少し競った試合になり、勝機も見いだせた。強引な攻撃になってしまった。


2016年08月11日木曜日


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