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盆踊り回転櫓29年ぶり新調 4代目登場へ

組み立てが進む4代目回転櫓。紅白幕の内側に手押し用のスペースと棒がある=10日、いわき市のJR内郷駅前

 いわき市のJR内郷駅前で13〜15日に開かれる内郷地区の夏の風物詩「いわき回転櫓(やぐら)盆踊り大会」で、4代目となる回転櫓がお目見えする。櫓の新調は29年ぶり。歴史を伝えるため、電動に加え、初代のように手で押しても回せる構造にした。
 回転櫓は1952年、「常磐炭礦(たんこう)」の盆踊りで初めて登場。59年からの2代目以降、内郷地区にある国宝「白水阿弥陀堂」の形を模し、電動で回転するタイプになった。87年製造の3代目は老朽化が進み、近年は電動でスムーズに回らず、手で押して補助することもあったという。
 4代目は高さ12メートル。今月1日に現場で組み立て作業が始まった。踊り舞台の上段に、手押し用スペースと、押すための棒4本を設置。電飾などで従来以上に阿弥陀堂の雰囲気も出す。
 制作費は装飾も含め約2000万円。福島県と市の補助を受け、インターネットで資金を募るクラウドファンディングも導入した。
 13日は前夜祭で、櫓を使った盆踊りは14、15日。通常の時間は電動で回し、途中で「手押しタイム」を設ける予定だ。
 実行委の総務委員長三室千鶴子さん(62)は「内郷が炭鉱町だったと知らない人も増えてきた。炭鉱技術者が作った初代の櫓は、歴史のシンボル。手押しの復活で、伝統をつないでいきたい」と話す。


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2016年08月11日木曜日


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