広域のニュース

<震災5年5カ月>遺骨195柱 市町村管理

 東日本大震災の被災地は13日、震災後6度目のお盆を迎える。11日で震災発生から5年5カ月たったが、身元不明などで遺族の元に帰れず、岩手、宮城、福島3県の市町村が預かる犠牲者の遺骨は依然、195柱に上る。遺骨は各県警によるDNA鑑定で新たに身元が判明する一方、遺族が引き取りを拒むケースもある。市町村は納骨堂を新設したり、地元の寺院に仮安置したりして供養している。
 河北新報社の7月末時点のまとめでは、3県の沿岸37市町村のうち遺骨を管理するのは16市町。岩手が109柱で最も多く、宮城は85柱、福島は1柱だった。市町村別では岩手県大槌町が70柱で最多。石巻市34柱、気仙沼市24柱と続いた。全体の9割以上は身元が分かっていない。
 岩手県では山田町が2015年3月、町営墓地に納骨堂を建設し、14柱を納めた。その後、身元が判明した2柱は遺族の手に渡った。大槌町は町内の3寺院で保管する。町は17年の年明けにも納骨堂を完成させ、遺骨を移す予定だ。
 身元が分かっても、遺族が引き取らない遺骨は計15柱。生前に関係が疎遠だったなど理由はさまざまだ。
 多賀城市によると、市内の寺院に預ける5柱は全て身元が判明したが、遺族は引き取る意思がないという。
 仙台市では市葛岡墓園に安置する6柱のうち、身元が判明した4柱の引き取り手がいない。市は「災害で非業の死を遂げた人たち。何とか家族の元に返してあげたい」と、他に親族がいないか調べている。
 福島県では1月、全ての遺骨の身元が判明した。浪江町では役場避難先の二本松市の寺院に最後の1柱が安置され、近く遺族に引き取られる見通しという。


2016年08月12日金曜日


先頭に戻る