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<リオからボンジーア>暴走

 卓球女子シングルスの3位決定戦。既に埋まっていた記者席を諦め、すぐ脇にある関係者向けの観客席に座った。試合直前、後ろにやってきたのは北朝鮮選手団。総勢30名ほどの一行の応援はすさまじかった。
 福原愛(ANA、仙台市出身)の対戦相手、キム・ソンイがポイントを取るたびに、床が揺れるほど、飛び跳ねる。悲鳴に聞こえる熱狂ぶりに終始圧倒されてしまった。よほど珍しいのか会場スタッフが彼らの様子を記念撮影する始末。何かと謎の多い隣国の応援は、日本にない熱さがある。
 気持ちのこもった応援が暴走しては台無しだ。福原が点を取ると、ブーイングの嵐。観客ならまだしも、選手やコーチが率先してやっているからあきれてしまう。何よりコートで戦う選手が気の毒だ。
 メダル争いが五輪の華。ただ、あくまでも「スポーツマンシップの精神」が前提にあることを、彼らには知ってほしい。

 「ボンジーア」はポルトガル語で「おはよう」の意。
(リオデジャネイロ・剣持雄治)


2016年08月13日土曜日


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