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<甲子園>聖光学院8回逆転

聖光学院―クラーク 8回表聖光学院無死満塁、逆転三塁打を放った小泉(右)が三塁ベースでベンチに向かってガッツポーズ

 第98回全国高校野球第6日は12日、2回戦4試合が行われ、聖光学院(福島)作新学院(栃木)秀岳館(熊本)北海(南北海道)が勝って3回戦に進出した。
 聖光学院は5−3でクラーク(北北海道)に逆転勝ち。2点を追う八回無死満塁で小泉が走者一掃の三塁打を放った。

 ▽2回戦(第1試合)
聖光学院(福  島)010000040=5
クラーク(北北海道)101010000=3

 【評】聖光学院が八回に畳みかけて逆転勝ちした。1−3で迎えたこの回、四球や安打などで無死満塁とすると、小泉が左中間へ走者一掃の三塁打を放った。さらに西川の犠飛で1点を加え、リードを広げた。先発鈴木拓は4回2/3を3失点。2番手斎藤は力のある直球を主体に押し、相手打線の反撃を交わした。
 クラークは一回に先制したが、終盤の好機で一本が出なかった。

◎底力つないで一気

 戦後最長となる10年連続出場の聖光学院が底力を発揮したのは1−3の終盤八回だった。それまで打ちあぐねていたクラークの先発平沢津を一気に攻略した。
 四球と安打で無死一、二塁とすると、相手守備が乱れる。平沢津がバント処理を誤り満塁。「初球を打とうと決めていた」という小泉が外角直球をとらえ、左中間に逆転三塁打を放った。
 2年生は「みんながつないでくれた。悔いのないスイングをしようと思った」と胸を張った。続く西川の犠飛でこの回計4点を挙げ、試合の行方を決定づけた。
 七回までわずか2安打。だが、福島大会決勝で2度追い付く粘りを見せるなど、競り合いを経験してきたナインは落ち着いていた。松本主将は「追いかける展開は慣れている。いつも通りやろう」とベンチで声を掛けていたという。
 選手が毎年入れ替わる高校野球で、10年連続の甲子園はまさに偉業。斎藤監督は「出させてもらっている責任を感じている。中途半端にぽろっと負けて帰れない」と語る。歴史の重みがチームを強くしている。
 ことしはスター選手がいないが、この日のようにワンチャンスをものにする勝負強さがある。「泥くささは10年間のどのチームにも負けない」と松本主将。小泉は「ビハインドになっても粘り強く食らいつく」と次戦をにらんだ。(及川智子)

<2番手斎藤、勝利呼ぶ好投>
 五回途中から登板した2番手の斎藤が4回1/3を無得点に抑え、逆転勝ちを呼び込んだ。2年生右腕は「変化球を低めに投げることを意識し、我慢強く投げられた」と振り返った。
 五回に先発した主戦鈴木拓が連続長打で1点を失い、2死二塁の場面でマウンドに上がった。鈴木拓から「思い切って投げてこい」と言われた通り、強気に直球で内角を攻めて一ゴロに仕留め、ピンチを脱した。
 斎藤監督は、甲子園初登板の右腕を「ボールに力があった。初戦であれだけ投げてくれれば上出来」とねぎらった。


2016年08月13日土曜日


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