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<ベガルタ>4発総力戦 負傷の主力欠場しのぐ

仙台―柏 後半28分、仙台・ハモンロペス(右手前)が勝ち越しのPKを決める(鹿野智裕撮影)
前半19分、2点目のゴールを決めた仙台・ウイルソンが喜んで駆け出す

 2−2の後半28分。PKのキッカーを託されたハモンロペスは、利き足の左の靴ひもを結び直し、一呼吸置いた。静寂に包まれるスタジアム。笛が鳴り、間髪入れず振り抜いた球は、ゴール左隅を射抜き、ホーム会場を歓喜で揺らした。「PKは普段練習しているので、自分が蹴らなくてはいけないと思った。勝ててうれしい」。殊勲のFWは笑った。
 主力の負傷が相次ぎ、先発は前節鹿島戦から3人の入れ替えを余儀なくされた。本職ではない位置を務める選手もいた。何としても先制し、少しでも試合を楽に運びたかった前半。15分に待望の先取点をもぎ取ったのもハモンロペスだった。左CKを頭で合わせて相手ゴールに押し込んだ。
 そのCKを蹴ったのが、今季初めて左サイドハーフで先発した藤村だ。2点目となるウイルソンのゴールも、絶妙なスルーパスでお膳立て。後半は左サイドバックに入り、やや押されていた守備を立て直した。攻守で活躍し、「プロ5年目で、やっと目に見える結果が出せてよかった」と胸を張った。
 「けが人が多い中、素晴らしい勝利だ」と渡辺監督は誇らしげ。上位相手に総力戦で立ち向かい、見事に打ち破った。この勢いは簡単に止まりそうにない。
(狭間優作)


2016年08月14日日曜日


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