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<ゼロダテ>空き店舗舞台アートで彩り

店舗跡地に立つ秋田犬の巨大な像。作家らが表面にリサイクル素材を貼り付けていた

 秋田県大館市中心商店街の空き店舗を舞台としたアートイベント「ゼロダテ美術展2016」が、開かれている。NPO法人「アートNPOゼロダテ」(大館市)の主催。10周年となる今年は、大町商店街を中心とする26会場に、県内外の約100人の作家が作品展示や演劇などのパフォーマンスを披露している。16日まで。
 群馬県太田市にアトリエを構える東京芸大助手栗原良彰さん(35)は初回からの参加。2年前に、軽石に似たリサイクル素材を使って高さ4.5メートルの秋田犬の巨大な像を制作した。今回は再制作として、市民らと像の表面にリサイクル素材を貼り付ける作業を行っている。「ここはアートを受け入れる環境があり、通い続けて愛着が湧いた」と振り返った。
 活動は地域にも影響を与えた。大町商店街は1980年代後半に約110の店舗があったが、現在は70店舗を割り込み、通行人は減った。それでも秋田犬「ハチ」のオリジナルグッズを開発するなど創造的な試みを続けており、大町商店街振興組合の山城久和理事長は「新たな発想ができるようになった」と話す。
 アートNPOゼロダテ代表理事の東京芸大教授の中村政人さん(53)は「10年前にゼロダテに触発され、クリエーターになった人がいる」とし、「今後も、市民の中にある創造的な思いを喚起できるような活動をしていきたい」と強調した。


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2016年08月14日日曜日


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