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<衆院選宮城>野党共闘を暗中模索

市民団体から次期衆院選での野党共闘を要請された郡氏(左)=10日、仙台市青葉区の民進党県連

 参院選宮城選挙区(改選数1)で野党統一候補を当選させた民進、共産、社民の各党県組織が、次期衆院選での共闘を模索している。既に民進、共産が独自候補を擁立し、一本化への調整は難航が予想される。支持団体には共闘路線を危ぶむ声がくすぶり、協議は先行き不透明だ。
 「小選挙区の選挙協力について政党間の協議を始めてほしい」。10日、安全保障関連法に反対する市民団体「オールみやぎの会」が民進県連を訪れ、次期衆院選での共闘を要望した。
 郡和子県連幹事長は「県内では共産、社民と良い関係を築いている」と強調。民進代表選(9月2日告示、15日投開票)で共闘継続の是非が争点に浮上していることに触れ、「政権選択選挙は党本部レベルの協議が必要だ。新代表が考えを示すだろう」と話した。
 参院選で民進が獲得した県内の比例票は24万9000。14年衆院選の旧民主、旧維新の合計得票に比べ7万2000減った。民進現職が自民現職を5万票差で破ったのは、他党の支持票を取り込んだ共闘効果と分析し、県連幹部は「一番得したのはわれわれだ」と口をそろえる。
 次期衆院選で民進は1、2、5区に現職と元議員が立候補し、空白区の3、4区にも新人を擁立する方針。一方、共産も5区以外で新人候補を発表し、社民も独自候補を立てる可能性を否定していない。
 郡氏は「新人も選挙区で既に動きだしている。候補者を取り下げるわけにはいかない」と話し、共産と社民の譲歩に期待する。共闘路線に前のめりな県連に支持母体の労組からは不安も聞かれる。
 連合宮城の小出裕一会長は「共闘は今回の参院選限定だ。党勢拡大には選挙で勝つことが重要だが、政策協定が後回しの共闘は『野合』になりかねず、立ち止まらなければならない」とけん制する。
 共闘の旗振り役となった共産は300増の9万8000票にとどまり、比例票の上積みを目指した思惑は外れた。
 中島康博県委員長は「選挙区に候補を立てないと比例は増えない」と言い、衆院選は小選挙区に候補を擁立して票の掘り起こしを狙う構え。民進が新人を据えた3、4区と候補不在の6区を念頭に「2選挙区は擁立したい」と話す。
 社民は1万増の3万5000票を得て退潮に歯止めを掛けた形となったが、衆院選の候補者選定はいまだ白紙状態。辻隆一県連幹事長は「政権交代には共闘が不可欠だ」と協力姿勢を示す一方、「党勢拡大のためには最低でも1人は独自候補を立てたい」と本音をのぞかせる。


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2016年08月15日月曜日


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