青森のニュース

<リオ五輪>福士速さ披露できず

女子マラソン 14位でゴールする福士

 女子マラソンが行われ、福士加代子(ワコール、青森・五所川原工高出)は2時間29分53秒で14位、田中智美(第一生命)は19位、伊藤舞(大塚製薬)は46位に終わり、日本勢は3大会連続で入賞を逃した。スムゴングが2時間24分4秒でケニア勢として初の優勝を果たした。キルワ(バーレーン)が2位、M・ディババ(エチオピア)が3位に入った。

◎4度目の夢終わる

 カーニバル会場のサンボドロモを舞台にした女子マラソン。陽気でリズミカルな快走にはつながらなかった。五輪マラソン初挑戦の福士が14位で、4度目の五輪を終えた。「こんなに頑張った自分はいない。特別な時間を過ごした」とゴール後には、にこやかに話した。
 強い日差しが照りつけるスタートライン。白い歯を見せながら、余裕たっぷりの表情が号砲の合図とともに、勝負師の顔に変わった。
 序盤、海岸部特有の強風にさらされながらも軽やかに地面を蹴る。常に先頭集団を視界に捉えながら、冷静に勝負の勘所を見極めた。
 12キロ過ぎ。第2集団では引き離されると察して、10人程度の第1集団に割って入った。小麦色の肌で力強く走り続ける姿はスピード自慢のアフリカ勢に引けを取らず、6月に痛めた右足の不安を感じさせない。
 日本勢で唯一、先頭集団に残る快走を見せてきたが、中間点に達するとペースは急激に落ちた。
 直線が続く大通りにもかかわらず、トップの背中ははるか先。「トラックでは金メダルを狙いますとは言えなかった」とマラソンへの思いを人一倍強く感じていたが、結果は振るわない。五輪で3度出場したトラックレースでならした速さを披露できずに散った。(リオデジャネイロ・剣持雄治)

<31歳スムゴングケニア初の女王>
 強い日差しの下、南米初開催の五輪で31歳のスムゴングがケニア初の女王に輝いた。目まぐるしく先頭が入れ替わる消耗戦で最後はキルワ(バーレーン)を振り切り、両手を突き上げて笑顔でゴール。「歴史に名を刻めた」とレース後はケニア国旗を誇らしげにはためかせて歓喜に浸った。
 冷静なレース運びだった。アフリカや米国勢がけん制し合う先頭集団でじっくりと我慢。ペースの変化で次々とライバルが脱落していく中、満を持してスパートを決めて最後に抜け出した。
 昨年の世界選手権は4位。ことし4月のロンドン・マラソンでは転倒しながら初優勝した底力を発揮した。夫もマラソンのトップ選手で娘を持つママさん選手。ドーピング問題が深刻な影を落とす中で「長距離王国ケニアで女子マラソンの金メダルは悲願」と思い描いた目標を達成した。


2016年08月15日月曜日


先頭に戻る