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養護施設退所…若者の自立促し孤立防ぐ

スタッフと打ち合わせする事務局長の吉田さん

 岩手県内の児童養護施設を退所後、孤立しがちな若者を支援しようと、盛岡市のNPO法人など3団体が「いわての若者くらし仕事支援機構(わかくら)」を結成した。住まいや仕事、人間関係などについて若者の相談に乗り、自立を後押しする。
 事務局のNPO法人「くらしのサポーターズ」が窓口となって、若者の要望や悩みを聞く。障害者の就労支援に取り組む一般社団法人「アースメイト」が住宅支援を担当し、市内で運営するグループホームを有料で提供する。食事が付き、スタッフが常駐する。
 NPO法人「いわてパノラマ福祉館」は県内企業の職場実習を紹介する。パソコンなどの技能やビジネスマナーを学ぶ場も設ける。
 大船渡市の児童養護施設「大洋学園」の前施設長刈谷忠さん(62)が、退所した若者への支援をサポーターズ事務局長の吉田直美さん(49)に相談したのが設立のきっかけになった。
 刈谷さんは「家族に頼れず、職場でも人間関係を築けずに辞めてしまう若者は多い。彼らが次のステップへ進むまで支援が必要だ」と話す。
 県子ども子育て支援課によると、県内には児童養護施設が6カ所あり、原則18歳まで入所できる。毎年約50人ほどが退所する。県社会福祉協議会の2016年調査によると、初めて仕事に就いた退所者の76.2%が3年以内に転職または退職している。
 吉田さんは「若者たちが今後の人生を自分らしく生きるための手助けをしたい」と話す。


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2016年08月15日月曜日


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