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震災で移転の英語教育企業 苦難越え仙台帰還

震災の経験を踏まえ、「生きる力」について講演するウィットレッドさん

 東日本大震災で被災し、一時京都市に移転した英語教育システム開発のブルース・インターフェイスが、創業地の仙台市に戻り、事業を続けている。カナダ人社長ブルース・ウィットレッドさん(56)は「苦労したときこそ一番のチャンス」と前向きだ。18日には青葉区の市福祉プラザで「生きる力」をテーマに講演会を開き、長年ボランティア活動にも取り組む自身の体験を伝える。
 ブルース社の設立は2005年。ウィットレッドさんが開発した英語教育システム「サイバードリーム」を幼稚園などに販売する。教師の簡単なバーコード操作でテレビ画面に映像と英語の音声を呼び出し、幼児が楽しんで繰り返し学習できる仕組みだ。
 もともと太白区柳生に事務所があったが震災で使えなくなり、名取市相互台の自宅も全壊。顧客のサポートと社員9人の雇用維持のため、11年4月に京都市に拠点を移し、ベンチャー企業向けの京都リサーチパークに入居した。
 12年には事業性を評価する京都市ベンチャー企業目利き委員会で高い評価を受けるなど、移転先で開発力を強化。ウイットレッドさんは名取市の自宅再建を進めて15年4月、太白区長町5丁目に事務所を移した。
 サイバードリームは全国の約1500教室で導入され、好調だ。ウィットレッドさんは「遠回りしたが、力を付けて戻ることができた」と振り返る。
 ジャグリングや一輪車といった大道芸に通じ、社会貢献活動として阪神大震災や熊本地震の被災地にも支援物資を届けてきたウイットレッドさん。「人生に何が起こるかではなく、起こったことにどう対応するかが大切。生き方を考えるきっかけとなるメッセージを幅広い世代に伝えたい」と話す。講演会は午後7時から。入場無料。事前申し込みが必要。連絡先は同社022(226)7480。


2016年08月16日火曜日


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