宮城のニュース

<楽天>ミコライオ 中継ぎに安定感

日本ハム戦の8回に3番手で登板し、無得点に抑えた東北楽天のミコライオ=12日、コボスタ宮城

 東北楽天のミコライオが、勝ちパターンの八回を担う救援投手として中継ぎ陣に安定感をもたらしている。広島から移籍した昨季は椎間板ヘルニアで1年を棒に振ったが、今季は31試合で3勝1敗18ホールド、防御率1.69(15日現在)と上々の数字を挙げている。「三振を奪うよりも、打たせて取る意識が結果につながっている」と、最速150キロ台後半を誇る剛腕だった広島時代からのモデルチェンジにも成功した。
 現役選手最長身の2メートル5センチから投げ下ろす角度のある球が持ち味。中でも右打者に差し込む、球威のある変化球が最大の武器だ。球速は140キロ台中盤で、バットの芯を微妙に外す。「重視するのは球速でなく、打球を詰まらせること。今は自信を持って投げ込めている」と表情は明るい。
 温厚な人柄だが、胸には熱い気持ちを秘める。2軍でリハビリに励んだ昨季は「カムバックできると諦めずに練習した」。走り込みや筋力強化に時間を費やした。「先が見えず、トンネルの中に入っているような心境だった。精神的に追い詰められたが、1軍の舞台に立ちたいという一心だった」と振り返る。
 開幕は2軍スタートだったが、4月30日のオリックス戦(京セラドーム)で1軍昇格後初登板。リードを許す場面だったが、八回の1イニングをきっちり三者凡退に抑えた。本拠地初登板となった5月3日のロッテ戦(コボスタ宮城)で今季初勝利。その後はセットアッパーを任され、「しびれる場面で投げるのはうれしい。勝利への流れを切らないという意味で重要な役割」と責任感も十分だ。
 課題は走者を置いた時の投球。巨体で投球動作も大きいため、やすやすと盗塁を決められるのが弱点だ。森山良二投手コーチは「走者に気配りするよう指導している。目で走者を抑えるなど工夫してほしい」と話す。
 残り40試合、上位3チームの結果にも左右されるが、上位進出の可能性はある。「まだ100パーセントの投球ではない。勝ちにつなげられるよう目の前の打者をアウトにするだけ」と貢献を胸に、マウンドに上がり続ける。(佐々木智也)


2016年08月16日火曜日


先頭に戻る