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<リオ五輪>グレコ太田銀「悔しさが一番」

男子グレコローマン59キロ級決勝 ボレロモリナ(右)に敗れ、マットをたたいて悔しがる太田

 リオデジャネイロ五輪第10日、レスリング男子グレコローマンスタイルの2階級が行われ、59キロ級の太田忍(ALSOK、青森県五戸町出身)は決勝で2015年世界選手権王者のボレロモリナ(キューバ)にテクニカルフォール負けし、銀メダルとなった。レスリング男子は16大会連続で表彰台を確保した。
 太田は準決勝ではロンドン五輪55キロ級銀メダルのバイラモフ(アゼルバイジャン)にフォール勝ちした。
 試合終了の瞬間、右手を思い切りマットにたたきつけた。レスリング男子グレコローマンスタイル59キロ級で銀メダルを獲得した太田は「世界で2番目の練習しかできなかった。得られたのは悔しさが一番」と初出場の五輪を振り返った。
 数日前、練習中に右肩を痛め、「満身創痍(そうい)の状態だった」(西口監督)。それでも持ち味の攻撃的な姿勢は崩さない。フットワークの軽さを生かし、昨年の世界王者ボレロモリナに真っ向勝負を挑んだ。
 練習を積んで対策を取ってきたが、腕を取られ、がぶり返しや胴タックルに入れなかった。「相手が一枚上だった」。表彰式で敗因をじっくり考え「守備が課題」と自身を納得させた。
 国際的に目立った実績がないまま、急成長してたどり着いた初の五輪。「忍者レスラー」と呼ばれるゆえんの素早い動きで、日本のグレコでは84年ロサンゼルス大会で宮原厚次が頂点に立って以来、32年ぶりに決勝へ進んだ。「銀メダルに満足はしていないが、安心した」。52年ヘルシンキ大会から続く日本男子のメダル獲得の伝統を守った。
 子どものころに練習していた八戸キッズの先輩にロンドン五輪の女子で金メダルを獲得した小原日登美(八戸市出身)がいる。「同じメダリストと言っても金と銀。まだまだ遠い存在」と憧れの先輩に近づこうとしている。4年後の東京五輪に向け「次はやってやる」と雪辱を誓った。(リオデジャネイロ・剣持雄治)


2016年08月16日火曜日


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