青森のニュース

<リオ五輪>グレコ太田銀 父「感無量だ」

太田選手を応援する陽一さんと理奈さん

 リオデジャネイロ五輪第10日、レスリングはグレコローマンスタイル59キロ級の太田忍(22)=ALSOK、青森県五戸町出身=が決勝で敗れ、銀メダル。男子で16大会連続(不参加の80年モスクワ大会除く)のメダルを獲得した。
 自慢の息子が銀メダルに輝いた。太田忍選手を指導し、成長を見守ってきた父陽一さん(50)は「よくぞここまで。感無量だ」と活躍をたたえた。
 陽一さんは仕事の都合で、青森県五戸町公民館のパブリックビューイング(PV)で試合を見守った。現地応援は長女理穂さん(24)に託し、次女の会社員理奈さん(18)、三女の高校1年優香さん(15)と「忍」コールで応援した。
 田畑が広がる小さな集落で、太田家はレスリング一家として有名だった。太田選手は「世界で一番練習すれば世界一になれる」との陽一さんの教えを守り、自宅周辺で姉、妹と時には夜通しで練習をすることもあった。
 金メダルを懸けた決勝戦は「相手に流れが行き、圧倒された」(陽一さん)。静まり返ったPV会場で、理奈さんは「悔しさが伝わってきて切ないけれど銀もすごい。お兄ちゃんは私の誇り」と語り、優香さんも「かっこよかった。ガンガン攻めるレスリングを見習いたい」と拍手を送った。
 太田選手は首や腰に痛みを抱え「金メダルを取ったら引退する」と家族に漏らしていたが、表彰式後は「世界で一番の練習をして、世界で一番になれるようにしたい」と話した。
 父の教えを胸に息子が語った東京五輪への決意。陽一さんは試合に負けて泣いていた少年時代を振り返りながら、「まずは地元でゆっくり休んで。一緒に釣りにでも行こう」とリオに向けて笑顔で呼び掛けた。


2016年08月16日火曜日


先頭に戻る