宮城のニュース

<トップに聞く>東北工場 海外進出の拠点に

平野敦彦(ひらの・あつひこ)早大卒。85年昭和シェル石油入社。営業企画部長などを経て、09年昭和シェルソーラー(現ソーラーフロンティア)取締役。14年7月から現職。53歳。東京都出身。

 太陽電池製造のソーラーフロンティア(東京)の平野敦彦社長(53)が仙台市内で河北新報社の取材に応じた。同社4カ所目の生産拠点として宮城県大衡村に建設した東北工場は、6月に商業生産を始めた。「海外進出へのマザー工場として、生産技術をさらに高めたい」と意欲を語った。(聞き手は報道部・保科暁史)

◎ソーラーフロンティア 平野敦彦社長

 −東北工場の位置付けと特徴は。
 「海外への工場展開に向け、より高い生産技術が必要だ。それを東北工場で開発する。低コスト、短時間で、出力がより高い製品を造りたい。他社との競争だけでなく、他のエネルギー源との競争にも打ち勝っていく必要がある」
 「国富工場(宮崎県)の3分の2のコスト実現を目指す。生産ラインはコンパクトに設計した。製品の出力は徐々に高めていく」

 −太陽電池の需要動向をどう見込むか。
 「世界的に発電設備への導入量は年率20%で伸びている。地球温暖化対策の新たな枠組みの『パリ協定』が昨年12月に採択された。米国や中国を含む196の国・地域が参加する。再生可能エネルギーを最大利用していこうという流れは変わらず、太陽光発電がその中心となるだろう」

 −東北での事業展開は。
 「エネルギーの地産地消を広めたい。発電機も地元で造ることが究極の地産地消だ。住宅需要を伸ばすことが鍵になるので、地元の工務店と協力していきたい。海外に工場を建てれば、そこで働く技術者は東北工場で研修を受ける。人材育成の拠点でもあり、交流も盛んになるだろう」

 −電池製造以外での事業計画は。
 「電池は発電所の一部でしかない。発電所や発電システムそのものをつくり、電気を供給する部分まで踏み出していきたい。東北でも岩手県平泉町にメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設中で、来年中には稼働する計画だ」


関連ページ: 宮城 経済

2016年08月17日水曜日


先頭に戻る