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<Eカルテ>佐々木信行/犠打の確実性改善を

東北楽天―日本ハム 9回東北楽天無死二塁、銀次がバント失敗し二走が走塁死、好機を逸する。左は日本ハム5番手マーティン、捕手大野奨太=14日、コボスタ宮城
佐々木信行さん

 自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出可能性が13日に消滅した。上位チームの結果次第という状況だが、まだ40試合を残しており何があるか分からない。引き続き、勝利を目指す戦いを続けてほしい。

<打線の役割分担を>
 鍵を握るのは打線の得点力だろう。ウィーラー、ペゲーロ、アマダーの外国人3人を置く打線になることが多いだけに、ほかの選手たちがしっかりとお膳立て役に回る役割分担が望まれる。14日の日本ハム戦、九回無死二塁から銀次のバント失敗があった。やはりチャンスメークの手段として、犠打の確実性を上げないといけない。打線に盗塁を得意とするような選手が少ないだけに、小技の精度改善は大事だ。
 外国人3選手も早い回に得点源の働きをして、勝ちムードを呼んでほしい。終盤まで接戦になると、ベンチとしては一発で流れを変えてくれる外国人選手を交代させにくくなる。得点機に走者として塁上にいた場合に代走を出しづらいし、代えないにしても細かい作戦を指示するのが難しい。12日の日本ハム戦の八回1死満塁、藤田一也の高いバウンドの一塁ゴロで三走ウィーラーが本塁封殺された場面があった。外国人3人起用が裏目に出た部分だ。
 CSを諦めない戦いをする一方で、来季に向けて戦力を見極めていく時期でもある。一番は今季加入した外国人選手についてだ。ペゲーロとアマダーは日本独特の変化球攻めの対応に苦しんだところがないのがいい。このまま使っていけば得点源の働きをしてくれるだろう。問題は未勝利のまま2軍にいるブリガムとリズをどうするか。今後の試合で来季の活躍につながるきっかけを得てほしいが、勝ちパターンの八回を投げるミコライオは外せないし、外国人野手3人起用が続く。出場枠の関係でなかなか出番が回らない。

<復帰の安楽に期待>
 野手は茂木栄五郎、三好匠、足立祐一らが台頭して捕手、内外野でも選手層に厚みを増し、他チームに見劣りしない布陣になった。一方、投手は先発、救援とも形になっているとはいえ、もう少し目立った新戦力が欲しいところ。残り試合で活躍を期待しているのが、今月1軍に復帰して先発を続けている安楽智大だ。制球重視で、140キロ台中盤のスピンの効いた速球と変化球を投げているが、少し物足りない。本来の150キロ超の速球を駆使できるようになれば、変化球を生かしたもっと圧倒的な投球ができると思う。今後の登板で自信を深めてくれれば、来季は則本昂大に次ぐ投手になるだろう。(プロ野球解説者、元ロッテ捕手、2軍監督)


2016年08月17日水曜日


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