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<西武>岸100勝 宮城出身選手46年ぶり

8回4失点で6勝目を挙げて通算100勝とし、花束を手にする西武・岸

 西武の岸孝之投手(31)が16日にヤフオクドームで行われたソフトバンクとの16回戦に先発し8回4失点で6勝目を挙げ、通算100勝(64敗、1セーブ)を達成した。プロ野球134人目。岸は仙台市出身。同市柳生中−宮城・名取北高−東北学院大を経て2006年希望枠で西武入り。初勝利は07年4月6日のオリックス戦(京セラドーム大阪)。08年日本シリーズでMVP(最高殊勲選手賞)。

◎「センスの塊」「誇らしい」関係者ら祝福

 通算100勝を達成した西武の岸。宮城県出身選手としては、若生智男氏(79)=阪神など=が1970年に記録して以来、46年ぶりの快挙だ。これまでの歩みをともにした指導者、ライバルらも右腕がプロ10年目で迎えた節目を祝福した。
 「100勝は不思議でないし、活躍を続ける姿が誇らしい」と、東北楽天チームスタッフの塩川達也氏(33)は賛辞を贈る。東北福祉大の強打者として仙台六大学野球リーグで2学年下の岸と戦った。東北福祉大は主将の塩川氏ら後にプロ入りする5人を擁して2004年の全日本大学選手権で初優勝。最も苦戦したのが出場権を得るためのリーグ戦の東北学院大戦。岸に完封され負けを喫した。抜群に伸びる低めの快速球に手を焼いた。「全国でもあのレベルはわずか。将来プロで活躍する、と思った」と懐かしむ。
 「直球に加え、プロで制球力を上げて飛躍した」。岸の在籍時の東北学院大監督、菅井徳雄氏(59)は目を細める。岸が宮城・名取北高3年の夏、宮城大会で快投した姿に一目ぼれし大学に誘った。06年春季リーグでは34連覇中の東北福祉大から王座を奪うなど、ともに今に至る道を切り開いた。
 岸は07年の西武入り後、代名詞のカーブを習得した。当時投手コーチで、現東北楽天の森山良二投手コーチは「センスの塊なのに努力もし、投球術を確立していった」と振り返る。
 投手として脂が乗った31歳。プロ通算121勝の若生氏は「あと10年近く投げられる。体を大事にして、自分の数字を更新してほしい」とエールを送る。


2016年08月17日水曜日


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