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<リオ五輪>卓球丹羽 積極姿勢チーム鼓舞

ドイツ戦の第3試合に勝利し、喜ぶ丹羽選手(右)。左は吉村選手=リオデジャネイロ

 リオデジャネイロ五輪の卓球男子団体で、丹羽孝希選手(21)=明大、青森山田高出=が初のメダル獲得に大きく貢献した。ドイツとの準決勝で勝負どころのダブルスに出場し、「今までで一番いい出来」(倉嶋洋介監督)という積極プレーで貴重な勝ち越しの1勝を挙げた。初出場で惜しくも団体のメダルを逃したロンドン五輪から4年。「ほっとしている」。クールなサウスポーは控えめに快挙の瞬間を振り返った。
 1−1で迎えた準決勝のダブルスは積極的な姿勢が光った。フットワークを生かしたフォアハンドでリズムをつかむ。「たとえミスをしても調子は出てくるかな」。常に前向きな考えをプレーで表現し、チームをもり立てた。
 青森山田中時代から日本代表として活動してきた。国内トップの選手が集まる場で、いつも年下。「今の(伊藤)美誠ちゃんみたい。メンタルが強くて、あまり緊張しなくて。感性で卓球をしていた」
 代表歴が長くなり心境に変化が表れる。「立場や責任を考えるようになった。もう若手ではない」。倉嶋監督からも「もっとできる選手になれ」と励まされた。「今はプレーがまとまり過ぎ。緊張から来ているかもしれない」。実績を積み上げるうちに、見えない重圧を感じるようになった。
 海外への武者修行が転機となった。団体準々決勝で敗れたロンドン五輪後、ドイツやフランスに渡った。「毎週のように強い選手と対戦できた」。卓球台から離れた後陣で粘り強くラリーを戦うすべを身に付け、自信も取り戻した。
 「メダルが自信になった。卓球をもっと頑張ろう」。金メダルへ向け気力が一層みなぎる。(リオデジャネイロ・剣持雄治)


2016年08月17日水曜日


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