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<フラ甲子園>震災や不登校…苦境越え舞う

青い海と黄色い月をイメージして選んだ衣装を着て踊る生徒たち

 宮城県石巻市の石巻北高飯野川校(昼間定時制)の生徒4人が、21日にいわき市で開かれるフラガールズ甲子園に初出場する。東日本大震災や不登校などそれぞれの苦境を乗り越え、華麗な舞を披露しようと練習に励む。4人は「楽しく踊る姿を見せて勇気を伝えたい」と意気込む。
 メンバーはリーダーの4年阿部瑠奈さん(18)、3年高橋春奈さん(18)、1年の佐々木希星(きらら)さん(16)と佐藤彩奈さん(16)。夏休みも登校し、振り付けに磨きをかける。
 出場のきっかけは、踊りを指導する星亜紀養護教諭(38)が5月上旬ごろ、阿部さんにフラガールズ甲子園の大会情報を伝えたこと。阿部さんは「きれいな衣装で踊ってみたい」と出場を志した。
 保健室で単独練習を始めると、そこによく出入りする他の3人も興味を持ち、6月下旬ごろにフラダンスのチームを結成した。
 加わった3人は中学時代、人付き合いなどが原因でそれぞれ不登校を経験。飯野川校でも本来の自分を出せずにいた面もあったが、佐藤さんは「踊ることで自然と笑顔になれた」と変化を実感。佐々木さんも「毎日学校に来るのが楽しくなった」と頬を緩める。
 震災で阿部さんと高橋さんは自宅を津波で失い、親族や友人も犠牲になった。東松島市の応急仮設住宅から通う高橋さんは「人前に出るのが不安だったが、自信がついて素直な自分を出せるようになった。震災支援への感謝の気持ちも込めて踊りたい」と話す。
 チーム名はハワイ語で「感謝」「愛」を意味する「ALOHALOHA(アロハロハ)」。大会は、いわき市のいわき芸術文化交流館アリオスで開かれる。阿部さんは「私たちが楽しんで踊る姿を見せて誰かを勇気づけられたらうれしい」と力を込める。


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2016年08月18日木曜日


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