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盛岡弁の豊かさ知って 用例集を出版

用例集「盛岡弁ことばの作法」を出版した中谷さん

 盛岡弁の状況に応じた使い分けを紹介する用例集「盛岡弁ことばの作法」を、盛岡市八幡町の元岩手県職員中谷真也さん(87)が自費出版した。仲間内や目上の先輩など、相手との関係にふさわしい表現を掲載している。中谷さんは「話せる人がめっきり減った盛岡弁の敬語表現を特に知ってもらいたい」と話す。
 あいさつや人称を「荒い」「穏やか」「丁寧」「丁重」の4段階に分類し、約600語を収録した。
 例えば「さようなら」は友人に使う穏やかな表現だと「そのうづぬなはん」。目上の人に使う丁寧な表現であれば「それでぇまだなっす」と解説する。
 「また来てください」の穏やかな表現は「まだおでや」、丁寧な表現は「まだおでんしぇ」になるなど、相手に応じた言い回しの変化を紹介している。
 中谷さんは子ども時代から盛岡弁に慣れ親しみ、農政担当だった県職員時代にも農家とのやりとりで発音を磨いた。掲載した用語のアクセントやイントネーションは、中谷さんが肉声で吹き込んだ付録のCDで確認できる。
 「城下町の客商売で発達した盛岡弁は、東北の方言の中でも言葉遣いが豊かだ」と中谷さん。「標準語に吸収されかけている、盛岡弁の丁寧で美しい敬語表現を学んでみてほしい」と呼び掛ける。
 A5判で61ページ。税別1000円で、400部を作った。盛岡市内の書店で購入できる。郵送も可(料金別)。連絡先は中谷さん019(623)6902。


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2016年08月18日木曜日


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