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<甲子園>聖光学院投打がっちり

東邦―聖光学院 9回裏東邦2死一塁、最後の打者浜嶋(右端)を打ち取り、ガッツポースの聖光学院先発の鈴木駿(左)と一塁手西川

 第11日は17日、4試合が行われ、聖光学院(福島)木更津総合(千葉)北海(南北海道)作新学院(栃木)が準々決勝に進出した。聖光学院は第12日の18日、第3試合で北海と対戦する。
 聖光学院は5−2で東邦(愛知)を下した。1−1の五回、小泉の右犠飛で勝ち越し、六、七回も着実に加点。今大会初登板の鈴木駿は2失点で完投した。聖光学院は2年ぶりの8強入りで、春夏通算20勝目。
 木更津総合は広島新庄に2−0で競り勝ち、初のベスト8。先発の早川が3安打に抑えて2試合連続で完封した。
 北海は八回に川村の2ランなどで3点を勝ち越し、日南学園(宮崎)を4−1で振り切った。北海は22年ぶりの8強で、北海道勢は夏通算70勝目。
 二回に5点を先制した作新学院は今井がリードを守り抜き、6−2で花咲徳栄(埼玉)を破った。作新学院は4年ぶりのベスト8進出。

 ▽3回戦(第1試合)

聖光学院(福島)100012100=5
東邦(愛知)  010000010=2

 【評】聖光学院は投打がかみ合い、同校の過去最高に並ぶ8強入りした。1−1の五回、先頭の松本が左翼線三塁打を放ち、小泉の右犠飛で勝ち越し。六回は無死から西川の適時二塁打など3連打で1点を挙げ、さらに1得点。七回も磯辺の適時二塁打で加点した。甲子園初登板の鈴木駿は7安打2失点で完投した。
 東邦は先発の藤嶋が六回途中4失点で降板。打線の援護も足りなかった。

◎鈴木駿「魂込め」133球

 聖光学院は、この夏初登板の「背番号8」鈴木駿が、チームを8強に導いた。強打の東邦打線に133球を投げて2失点完投。最後の打者を左飛に打ち取り、マウンドで両手を挙げた右腕は「力を出し切ろうと魂を込めた。チームに貢献できてうれしい」と満面の笑みを見せた。
 前日の打撃練習で好投し、斎藤監督が起用を決めた。2年生の昨秋、外野手から投手兼任となったが、右足首のけがで、登板は5月の春季福島県大会以来。それでも「不安は全くない。外野の送球と変わりなく投げられた」と落ち着いたマウンドだった。
 東邦が7人そろえる右打者は「内角が弱点」と捕手門井と分析。最速142キロの直球を効果的に投げ、多くをフライで打ち取った。
 最大のピンチは八回、適時二塁打で5−2と追い上げられ、なお1死一、三塁の場面。そこでも直球で内角を強気に攻め、後続を一飛と三振に仕留めた。鈴木駿は「思いを込めた直球で三振を取れたのが大きい。気持ちが前面に出た一球だった」と振り返った。
 斎藤監督は「練習の一番いい時よりも、さらに良かった」と、2年ぶりの8強入りに貢献した右腕をたたえた。層の厚さで強豪を倒し、次は春夏通じて同校史上初の4強入りを懸ける。(佐藤将史)

<起用の3人が6回の攻撃けん引>
 聖光学院は2回戦のクラーク(北北海道)戦に途中出場し、活躍した鎌倉、中屋、西川の3人が5〜7番打者で先発。起用に応え、貴重な2点を挙げた六回の攻撃をけん引した。
 2−1のこの回、先頭の鎌倉が中越え二塁打を放つと、続く中屋の三前バントは「いい所に転がってくれた」とセーフに。無死一、三塁と好機を広げ、打席が回った西川は右越えに適時二塁打。この3連打で東邦の先発藤嶋を引きずり下ろした。
 中屋と西川は福島大会を含めこの夏初先発。西川は「福島大会の1回戦から準備はしており、がつがつ振っていこうと思っていた。目標は日本一。チームの一員としてできることをやっていく」と力強かった。

<次も総力戦で勝つ/聖光学院・斎藤智也監督の話>
 分が悪いと思っていたので勝ててうれしい。八、九回にスタンドの空気が(東邦寄りに)変わったが、逆に自分たちへの応援だと思うよう選手に言った。次も総力戦で勝ちたい。


2016年08月18日木曜日


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