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被災児童に笑顔を 遊具「ゆめはうす」再建

完成したゆめはうすを前に談笑する渋谷さん(右)と日下さん

 東日本大震災で被災した宮城県名取市閖上地区などの住民が交流する同市植松の「館腰サロン」に、家を模した被災児童ら向けの遊具が完成した。子どもたちはこれまで別の段ボール製の家で遊んでいたが、歳月とともに壊れ、見かねたサロン利用者が手作りした。夢が詰まった家になるように「ゆめはうす」と名付けられた家は19日から利用される。
 ゆめはうすは高さ1.5メートル、幅2.35メートル、奥行き1.2メートル。壁や屋根などは段ボール製で、柱やはりに木材を使って頑丈にした。木材を段ボールで包んで子どもたちの安全に配慮。親しんでもらえるようにと、壁は模造紙などで装飾した。
 子どもたちは以前、全て段ボールでできた家で遊んでいた。サロン利用者が2013年に作ったが、完成から3年が過ぎ、経年劣化もあって壊れてしまった。
 「子どもたちが再び楽しく遊べる家を作ってあげたい」。利用者の渋谷一二(かつじ)さん(75)が再建を決断。6月上旬に作り始め、サロン仲間の日下憲昭さん(68)らの助けを得て7月末に完成した。
 ゆめはうすは19日、サロンを運営する「名取市サポートセンター どっと.なとり」が開く会でお披露目される。
 渋谷さんは「震災以降、いろいろつらいこともあったが、子どもの笑顔は力になる。思う存分、遊んでほしい」と話す。日下さんも「ゆめはうすを通して将来への夢を育んでほしい」と期待する。


2016年08月19日金曜日


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