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熊本・阿蘇の小中学生 震災経験を聞く

荒明校長(左端)の話に耳を傾ける阿蘇市の児童生徒

 東日本大震災被災地の経験を防災や減災に役立てようと、熊本県阿蘇市の一の宮小と一の宮中の児童生徒計10人が18日、宮城県亘理町高屋小を訪れた。同小の荒明聖(きよし)校長が心のケアなどをテーマに講話し、子供たちは熱心に耳を傾けた。
 荒明校長は東日本大震災当時、校舎が津波で被災した東松島市大曲小の教頭だった。避難住民への対応とともに学校外で犠牲になった児童の身元確認を行ううちに、感情を失い、泣くことができなくなったことを振り返った。震災発生数年後に悪夢を見るようになったことも説明した。
 自身の体験や被災した児童の心のケア対策を行った経験から、「悲しい、つらいという思いを声にすることが、ストレスの原因を外に出すことにつながる」と語った。また、「話をうまくできなくても、作文や工作などで気持ちを表現できる」と述べた。
 阿蘇市は熊本地震で家屋約120軒が全壊し、一の宮小は避難所になった。一の宮中3年の高橋京将(きょうま)さん(14)は「震災からしばらくたって心の状況が悪くなることがあると分かった」と感想を話し、一の宮小6年の木村勝彦(まさひこ)君(12)は「今日の話を友達や家族に伝えたい」と語った。
 両校は本年度、国の防災教育事業のモデル校に指定されており、亘理町には事業の一環で訪問した。この日は、石巻市も訪れた。


2016年08月19日金曜日


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