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<リオ五輪>中高時代 鍛えた走力と反骨心

 大逆転で日本バドミントン界の歴史をつくった高橋、松友両選手。最後まで諦めず、驚異の粘りを支えた心の源流には、母校、聖ウルスラ学院英智中・高での厳しい練習があった。
 陸上部と見間違えるほど走力を鍛えた。平日でも最初に30分以上走り込む。さらにダッシュやフットワークの反復と、2時間以上こなして、やっとシャトルを使った練習に入る。土砂降りでも走った。練習の大半は体力づくりと反復練習。それが大舞台で負けない強い気持ちにつながった。
 田所光男総監督(65)は遠征で気付いたことを練習に取り入れた。バドミントンは風を嫌うため窓を閉めて試合をする。暑さ対策で真夏の体育館を閉め切り、大型ヒーターをフル稼働させたことも。五輪会場では空調の風が選手を悩ませたが、男子の常田貴裕監督(45)は「風と友達になろう」と言い、扇風機を回して練習した。
 中高併設の良さも生かされた。中学生は練習場が同じ高校生のプレーを間近で見られる。高校のトップ選手と打ち合う機会があり、「自信につながった」と高橋選手と同期の菅野友さん(26)=茨城県筑西市=。
 部員たちは練習で自分を追い込んだ。主将の高橋選手は「怒られ、たくさん走らされ、気持ちの面で鍛えられた」。松友選手も「乗り越える反骨心がないと成長しない」と言う。高橋選手は全体練習後、悔しさをかみしめ、トスノックや筋力トレーニングに取り組んだ。
 女子の深瀬潤二監督(48)は「逆転勝ちの土台には高校時代に培った反骨心がある。厳しい練習メニューを言われても向かってきた」と語る。
 「追い込まれ、苦しくなってからが本当の勝負。あれがウルスラのバドミントン」。元チームメートの大槻瑞恵さん(26)=仙台市太白区=は2人の金メダルに感動し、涙をぬぐった。


2016年08月20日土曜日


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