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<リオ五輪>世界一のコンビネーション 躍動

 杜の都で誕生した最強ペアが、日本バドミントン界初の金メダルを手にした。女子ダブルスの高橋、松友組がデンマークペアに逆転勝ち。表彰台で国歌を聴いた高橋は「本当に一番になったんだ」と充実した表情で振り返った。
 最終ゲームの16−19。「負ける」と2人は一瞬思ったが、開き直った。「一球でもいいから、相手を『おっ』と思わせたい」(松友)。「世界一」と高橋が誇る2人のコンビネーションが躍動する。
 上背の大きな相手が君臨する小さなコートに、針穴に糸を通すようなコントロールで素早くシャトルを落とす。足が止まり、リーチに頼った相手の守りは限界に。「タカマツ」が主役を演じた逆転劇は5連続ポイントで幕を閉じた。
 「自分たちらしくプレーする」。勝ち負け以上に、持ち味を出せるか、試合を楽しめるかに重きを置き、好結果を残した。
 世界ランキングで初めて1位になった2014年。以降、結果が出なかった。世界選手権は16強止まり。「勝たなきゃいけない、うまくやらないと」(松友)。世界一の看板が重くのしかかった。
 「後悔した。純粋に練習してきたことを相手にぶつけて負けたら仕方ない」(松友)。ふと思い直した。自然体で臨めたから、世界ランク1位、第1シードの看板を背負っても初の五輪は重荷にならなかった。
 高橋は「実力は世界ランク1位ではないが、世界一のコンビネーションが出せれば負けない」と自信があった。1次リーグの前、高校の恩師、田所光男総監督から「自然体で頑張ってください」と連絡が入り、その通りに貫いた。
 2007年秋、仙台でペアは誕生した。「松友と組まなかったら、ダブルスの面白さは分からなかった」と高橋。松友は「先輩と一緒じゃなければ、この舞台には立っていない。2人で目標を持ち続けて良かった」。互いを認め合う先輩後輩の関係が一番の勝因だった。(リオデジャネイロ・剣持雄治)

女子ダブルス決勝 デンマークのリターユヒル、ペデルセン組を破って金メダルを獲得した高橋(右)、松友組

2016年08月20日土曜日


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