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<旧木村邸>石蔵を地元食材カフェに

利活用の計画が決まった旧木村邸

 山形市中心部の旅篭町に残る大正時代に建てられた民家「旧木村邸」の利活用プランが19日、決まった。市が進めるにぎわい拠点整備事業として、民間事業者が耐震性の低い母屋を取り壊して石蔵を建設し、地酒や地元食材を使った料理を提供するレストランやカフェなどを設ける。10月に着工し、来年10月にオープンする予定。
 事業・運営を行うのは、市が行った公募で選ばれた山形建設と共同出資会社「旅篭町開発」。同社などの事業体とNPO法人が主体となる団体が計画を提案し、今月9日の選考会を経て、市が19日、事業内容を発表した。市は今月中に事業者側と協定を結ぶ。
 利活用プランのコンセプトは「山形の文化や歴史などが共存する街づくり」。石蔵には演奏会ができる貸しホールを設置する。既存の土蔵には、山形鋳物などの伝統工芸品を販売するスペースもつくる。
 「旧木村邸」は築約100年。山形市役所の南側に位置し、先祖が仙台藩の御典医で、代々医師を務めてきた木村家が住み、2009年、市に寄贈した。敷地面積約1050平方メートル。木造の母屋と土蔵がある。
 市はこれまで2度にわたって事業を公募したが、土地などの賃借料が年間約470万円と高額な上、国の助成制度がうまく活用できなかったこともあり、事業者が決まらなかった経緯がある。
 そのため、市は6月議会定例会で関連条例を改正し、賃借料を無償としたことで懸案の事業が動きだすことになった。
 山形市山形ブランド推進課の花輪信二課長は「市中心部には他の名所もあり、訪れた人々の回遊性向上にもつながる。中心市街地の活性化が進むことを大いに期待したい」と話している。


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2016年08月20日土曜日


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