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<甲子園>東北勢 絶対エース不在投手力課題

 第98回全国高校野球選手権大会で、東北の6校のうち聖光学院(福島)盛岡大付(岩手)八戸学院光星(青森)の3校が初戦を突破し、聖光学院は準々決勝まで進んだ。大旗に手は届かなかったが、東北勢の8強入りは9年連続で、緊迫した攻防を繰り広げる好試合が目立った。
 躍進を支えたのは、全国の強豪にひけを取らない打撃力。戦後最長記録となる10年連続(13度目)出場の聖光学院は初戦の2回戦でクラーク(北北海道)に逆転勝ちすると、3回戦は前評判が高かった東邦(愛知)の主戦藤嶋を攻略した。3回戦まで進んだ盛岡大付も3試合で28得点と力強かった。
 聖光学院は主戦鈴木拓が2試合の計5回を投げ4失点と本調子ではなかった。一方、東邦戦で外野手登録の鈴木駿が2失点完投し、8強入りに貢献した。
 盛岡大付は3試合のチーム打率が3割6分6厘、計5本塁打と打線が破壊力を見せ付けた。2回戦は創志学園(岡山)の150キロ右腕高田から10得点。ただ、投手陣の失点の多さはカバーし切れなかった。
 八戸学院光星は2回戦の東邦戦で、7点リードの七回から救援した主戦桜井が8失点し、逆転サヨナラ負けした。打線は花岡が2点本塁打を含む5打点と気を吐いただけに、惜しい試合だった。
 東北(宮城)は1回戦で横浜(神奈川)に屈した。プロ注目の右腕藤平に13三振を奪われ、主戦の左腕渡辺は8回7失点と、テークバックの小さい変則フォームは通用しなかった。
 夏の甲子園に初出場した大曲工(秋田)は花咲徳栄(埼玉)との1回戦で相手と同じ10安打を放ったものの、10残塁と攻めあぐねて敗れた。
 2年連続出場の鶴岡東(山形)は1回戦でいなべ総合学園(三重)に逆転負けした。先発の2年生小林が打ち込まれ、3失策と守備が乱れたのも痛かった。
 東北勢に共通する課題は投手力だ。聖光学院のチーム防御率は3.67、盛岡大付は7.00。八戸学院光星も含め、絶対的なエースが不在で、継投に頼らざるを得ない面が多かった。
 盛岡大付の関口監督は「投手が不安定だったので、打撃で勝つしかないというチームづくりだったが、(良い)投手をつくっていかなければ、次の壁は越えられない」と言う。厳しい戦いを勝ち抜くためには、投打のバランス向上が欠かせない。
(甲子園取材班)


2016年08月20日土曜日


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